こころのリハビリ日記プラス

精神病とのちょっとした闘病記みたいなものです。

告白

彼女は怒っていない。それがわかっただけでとても安心したのだった。彼女に告白しなければならない。彼女と付き合わなばならない。あの頃、そうしなければならない。そう思い込んでいた。彼女のことが好きだとかは関係がなかった。周りの声がそうさせていたのだった。彼女の方からサムシングが聴こえてくるのだった。そのサムシングとは、今となってはよく分からない。まるで彼女と付き合わなければならない、そんな声が聴こえてくるのであった。(この声がうつの症状である)

 
そんな思い込みが激しかった俺は、再度彼女をディナーに誘った。返事はOKだった。告白しよう。これで全てが上手くいく。と思っていたのだった。よし、じゃあディナーに行こうか、という時に、「やっぱりいけない、残業する」とまさかのドタキャンである。コレも運命か、と思った。落胆して、帰りのバスで帰ろうとした時、前の席に座った人がイラついてドン、と席に座り込んで来たのだった。まるで俺にウジウジしやがってと言わんばかりにアピールしてきたのだった。俺は今日、告白しなければ、と思い込んでしまった。
 
バスの運転手に、忘れ物があるといって途中で下車して彼女のもとへ向かった。そして、人気のない場所に呼び出した。そして、彼女に、いま付き合ったり、好きな人とかいると聞いた。そしたら、彼女は「そういう話、いま付き合ってる人がいるから無理」と言われた。俺はフラれたのであった。
 
俺はある意味救われたと思った。ああ、彼女のことを好きで、きっと彼女も俺のことが好きなんだろうなあ、と思い込んでいただけだったんだ。でも、人に告白してフラれたということは人生で初めてのことだった。ショックだった。次の日はとても落ち込んでいた。でも、iPhone長渕剛のキャプテンオブザシップという曲を聴いたら少し元気になったのを記憶している。どうでもいいけど。

 

Captain of the Ship

Captain of the Ship

  • 長渕 剛
  • ロック

 

 
そして、とても落ち込んでいたので、会社の上司と飲みにいって、フラれたことをネタにして飲んだのであった。部長と課長とで飲みに行った。カラオケにも行った。中でも部長が歌っていた長渕剛泣くな、泣くな、そんな事でを聴いて元気が出てきた。

 

泣くな、泣くな、そんな事で

泣くな、泣くな、そんな事で

  • 長渕 剛
  • ロック
  • ¥250

 

 
俺はフラれただけ、そうだったハズなのに、相変わらず声が聴こえてくる。彼女の方から。「アイツをフってやった」とか聴こえてくる。そんなことをバラすなよ、と思った。そんなサムシングがまだ聴こえてくる。俺は職場でネタにされはじめていたのだろうか、そんなことを考えていた。