こころのリハビリ日記

精神病とのちょっとした闘病記みたいなものです。

酒について

酒は大学生の頃に覚えた。たしかまともに飲んだのは、サークルの新歓コンパだったと思う。ビールは苦くておいしいとは思わなかったけど、これでおれも大人の仲間入りだと思うと感慨深いものがあった。大学生の頃は一気飲みとかコールがあった。なんか叫んで酒を飲んでいたりして、なんだか楽しかった。気がついたらビールを美味しいと感じるようになった。当時は実家から大学に通っていた。酒が飲めるようになったので夕飯の時にもビールがでるようになった。親も自分の子供と酒が飲めるというのもいいものだと思ったのかもしれない。体重もどんどん増えていった。

 

時は過ぎて社会人になった。酒を飲む機会が増えた。歓送迎会や仕事がうまくいったからとか、大人はいろんな理由をこじつけて酒を飲むのだなぁと思った。相変わらず実家暮らしで、毎晩の晩ごはんにはビールの500mlが二本飲んでいたりして、アルコールを毎日飲んでいた。健康診断にはいつも引っかかっていて、再検査の紙が挟まっていた。社会人なりたての頃は、酒を飲むのが楽しいと思っていた。

 

社会人になって4,5年がたったころ、何かがおかしくなった。寝酒がなくては眠れなくなり、寝れないから酒を飲むという悪循環に陥っていた。ツイッターで誰かのリツイートを見た情報なので真偽の程はわからないけど、アルコールがとった状態で寝てもストレスがとれず、うつになるという医学的なことがあるらしい。今、思えばそんな状態だった。何かがおかしいので、上司に相談したら医務室に連れて行かれて、メンタルクリニックを紹介された。そこでおれはうつ状態であると診断された。

 

カウンセリングと投薬による治療を受けた。薬の副作用からか酒は飲んではいけない身体になってしまった。それでも友達と飲みに行くことがあって酒を飲んでしまうことがあった。薬の副作用でクラクラするが、俺には酒が必要だったのだ。酒でストレスを発散していた。飲み会というコミュニケーションで寂しさを紛らわせていた。

 

1年くらい前から酒を飲まなくなった。飲まなくなったというか、サントリーのオールフリーというビールテイスト飲料を飲むようになったのだ。ご飯の時にも、飲みたくなってもオールフリーがあれば満足するようになった。酒を飲まなくなり体重もどんどん減っていった。86キロくらいあった体重は72キロくらいに減った。少し健康的になった。

 

 

酒を飲んでいた頃、会社の人と飲んでいる時に何回も失敗した。失礼なことを言ったり、悪口を言ったりしたこともあった。今、思えばバカだったとしか思えない。しかし、懲りずに飲み続けていた。もう過ちは繰り返さない。今は飲み会に参加しないことにしている。飲み会に参加すると、昨日はありがとうございました〜とか言わないといけないので、その風習がイヤだったので、今は気が楽だけど。

 

酒を飲まなくなり、体重もどんどん減っていき、健康になっていった。会社の人と飲みに行かなくなったので、人間関係もドライになっていった。本当に仕事だけの付き合いみたいな?感じになった。酒の席での無礼で左遷させられるとか聞いたことがあるけど、そういうリスクがなくなったので、結果オーライである。

 

酒は飲まなくなったが、ビールテイスト飲料を飲んでいる状態なので禁酒に成功したとは言えないのかもしれないが、少なくともアルコールはとっていない。技術の進歩でビールよりも美味しいノンアルコールビールテイスト飲料が今後も開発されていくと思うので、楽しみだ。酒はやめようと思えばやめられるのである。