こころのリハビリ日記プラス

精神病とのちょっとした闘病記みたいなものです。

一期一会

人事異動である部署に配属された若者がいた。あまりいい噂は聞かない。なにかをやらかしては怒られたという話はよく聞く。そんな噂を聞くものだから最初は警戒していたが、話してみるというほどひどくはない。素直な性格をしていた。

 

ある部署に行く前に、研修ということで、私の所属している部署に来た。席は私の隣。隣の席に座ったのも何かの縁だと思って親切に接した。キットカットをあげたり、暑いね、と言ってリプトンを奢ったりした。あと引っ越しを手伝ってあげたりした。

 

会社の雰囲気的にはただの人数合わせという感じ。期待もあまりされてない。そんな彼に接した正直な感想は、確かに要領は悪いと思う。でも誠実さはあったと思う。申し訳なさそうに教えてくださいというガッツもあった。

 

周りからはあいつ、どんな感じと聞かれる。ユニーク。と答える。悪い意味ではない。確かに変わったやつだけど、邪気は感じない。話していて誠実さは感じるので、その気持ちを忘れずにいてくれたらいい。将来、一緒に仕事をした時に気持ちよく働けたいいな。そう思って送り出した。