こころのリハビリ日記プラス

精神病とのちょっとした闘病記みたいなものです。

ファントムペイン

今日は朝から電話をしてました。わからないことがあったので上司に電話しました。幻聴が聞こえるとかはなかったです。昔は電話の受話器から悪口が聞こえてきました。怒っている時もあったり、嘲笑されるような声が聞こえてきました。今は電話は平気です。

 

悪口、幻聴はいまだに耳に残っています。私の中では、記憶として残っている。当時は本当に言われていたとしか思えない。おはようございますと挨拶をしたら死ねと聞こえてきました。あの当時は死にたいとまでは思わなかったけど、しんどかったのは事実です。

 

自分の居場所は会社にしかなかった。ブログもやっていなかったし、音楽教室でも居場所がなかった。孤立していた。会社に生きることに生きがいを求めていた。でもそれは間違っていた。会社だけが全てではなかった。家族、友達を大切にすることのほうが大事だった。会社なんて辞めようと思えば辞められる。そこでの人間関係なんて所詮そんなものだ。辞めていった人を何人も見てきた。好きだったあいつも、あの子も辞めていった。その人たちに嫌われたらどうしようかと悩んでいたらその人たちはいつのまにか辞めていった。寂しいが正直なところ救われた。だって辞めたらもう関係がないから。二度と連絡もしない。ラインもブロックした。正直、もう会いたくない。悪口が怖かった。

 

多分、悪口は幻聴だった。当時は会社を辞めたいくらいつらかった。みんなで集まって私の悪口を言っていたような錯覚があった。声が怖かった。今でもはっきりと覚えている。実体験として記憶している。もう人生が終わったと思っていた。

 

精神科を紹介されて、休めと言われた。休んだからと言って治るものではなかった。たまに会社に行くと悪口は聞こえてくる。悪口はある出来事があって聞こえなくなった。私が好きだった人たちと飲むことがあったのだ。同期が辞めたので、送別会があってそこで、その人たちと顔を合わせることになった。面と向かって悪口を言われたら帰ろうという気持ちだったが、悪口は言われなかったのだ。そこで悪口は幻聴だったのだと思えるようになった。

 

あの頃はまだ二十代後半だった。貴重な二十代は病気で終わってしまった。正直、なんでこんな目に遭わないといけないだという気持ちもある。でも、まだ32歳だ。まだ取り戻せるはず。病気でダメだったことを取り戻す。三十代で人生の遅れを取り戻す。周りを見てもしょうがない。自分のペースで、ゆっくり歩いていく。